ACSL、国産ドローン「SOTEN」が政府調達案件を獲得、約1.7億円の大型受注

■地政学リスクの高まりで注目される国産ドローン技術

 ドローン市場において、経済安全保障とセキュリティへの関心が高まる中、ACSL<6232>(東証グロース)は3月25日、防衛装備庁からの大型案件を受注したと発表。今回受注した小型空撮機体「SOTEN(蒼天)」は、国産のセキュアなドローンであり、約1.7億円の契約金額となっている。

 同社は、用途特化型機体の量産に注力しており、特に空撮分野における国内トップメーカーとして認識されている。政府調達に焦点を当てた「選択と集中」戦略が奏功し、経済安全保障や情報セキュリティの要求に応える製品開発を進めている。納期は2025年12月を予定しており、今回の受注は既に同年の業績予想に織り込み済みである。

 世界的なドローン利用の拡大と地政学的リスクの高まりを背景に、ACSLの国産ドローン技術は、オペレーションの効率化、無人化、脱炭素化などの社会的ニーズに応える重要な役割を果たしつつある。今後も同社の戦略的な取り組みが注目される。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る