日立、OTノウハウ結集したAIエージェント開発サービス開始、労働力不足解消と知識継承をAIで支援

■現場特化型AIエージェント、業務効率を大幅向上

 日立製作所<6501>(東証プライム)は3月26日、現場作業員の労働力不足解消と知識継承を目的とし、顧客専用のAIエージェントを開発する新サービスを3月31日に開始すると発表。このサービスは、日立グループが数百の事例で培ったOT(運用・制御技術)のノウハウと、高度なAIスキルを持つ「GenAI Professional」の専門知識を活用し、建設、輸送、電力、ガス、鉄道などの現場作業員を支援するAIエージェントを迅速に開発・提供するものである。

 日立グループでは、既にAIによる業務支援を推進しており、日立ビルシステムや日立パワーソリューションズでは、インフラ設備の施工やメンテナンス業務においてAIを活用し、業務効率化を図っている。これらの実績に基づき、熟練者の暗黙知を抽出し、形式知と紐づける技術を確立した。新サービスでは、これらの技術を活用し、顧客の業務に特化したAIエージェントを開発することで、現場作業員の業務効率向上を支援する。

 新サービスの第一弾として、保守問い合わせに特化したAIエージェントが開発された。このAIエージェントは、問い合わせ内容の自動分析や、適切な担当者への自動配信、必要な情報の自動収集などの機能を備えており、顧客の業務プロセスに合わせてカスタマイズ可能だ。日立は今後も、様々な業務に特化したAI活用を推進し、労働力不足の解消と持続可能な社会の実現に貢献していく。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る