エイジス、本社ビルを新日本建設に譲渡、譲渡益は約6億円、財務体質強化へ

■2026年3月期に特別利益計上見込み

 エイジス<4659>(東証スタンダード)は3月27日、所有する本社ビルおよび土地を新日本建設株式会社へ譲渡することを決議したと発表。この決議は、物件の老朽化と経営資源の有効活用による資産効率化、財務体質の強化を目的としている。

 譲渡される資産は、千葉県千葉市花見川区幕張町に位置するエイジス本社ビルおよび土地だ。帳簿価額は約7億円であり、譲渡益は約6億円と見込まれている。「譲渡価額」は市場価格を反映した適正な価格で、譲渡先との取り決めにより公表は控えられている。「譲渡益」は、譲渡価額から帳簿価額および譲渡にかかる諸費用の見込額を控除した概算額である。

 譲渡先である新日本建設は、土木、建築の請負工事、不動産の売買、賃貸などを手がける企業だ。エイジスとの間に資本関係、人的関係、取引関係はなく、関連当事者にも該当しない。譲渡の日程としては、2025年3月28日に契約締結、2025年11月(予定)に物件引渡しが行われる。

 この固定資産譲渡に伴う特別利益は、2026年3月期第3四半期に計上される見込みである。ただし、本社移転に伴う設備投資などを予定しているため、連結損益への影響は限定的であるとエイジスは見ている。2026年3月期の業績予想は、2025年5月中旬に公表される予定だ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■地域と共に築いた「鮪解体ショー」で世界一の舞台へ  銚子丸<3075>(東証スタンダード)は、同…
  2. ■速乾・吸水機能を備えたブラ&ショーツ、11月7日から応援購入受付  グンゼ<3002>(東証プラ…
  3. 日産自動車 日産 NISSAN
    ■経営再建計画の一環として保有資産を最適化、20年間の賃貸借契約で本社機能維持  日産自動車<72…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…
  2. ■師走相場は最終レースさながら、勝ち負け分ける「掉尾の一振」に熱視線  師走である。礼節一点張りの…
  3. ■金利環境改善が銀行株に追い風、逆張りの買いも有力視  今週の当コラムは、銀行株に注目することにし…
  4. ■「トリプル安」も怖くない!?逆張りのバリュー株ローテーションからは銀行株になお上値余地  「神風…
  5. ■気温急低下がシーズンストック相場発進を後押し  今週のコラムでは、バリュー株選好の別の買い切り口…
  6. ■「押し」のAI株より「引き」のバリュー株選好で厳冬関連株の先取り買いも一考余地  「押してだめな…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る