JSPは昨日の下げを奪回し大幅反発、トランプ関税に「協議」の余地とされ期待高まる

■4月本格展開の製品「当初想定していなかった分野にまで採用」

 JSP<7942>(東証プライム)は4月8日、7%高の1835円(120円高)まで上げた後も110円高前後で強い値動きを続け、全体相場が急落した昨日の5%やす(93円ゥ安の1715円)を奪回して大幅な反発相場となっている。発泡樹脂緩衝材の大手で、IT製品の梱包用や自動車向けなどにようと(東証プライム)は幅広く、「トランプ関税」を巡って「日米首脳が電話会談、関税協議開始へ-日本は優先的対応と米財務長官」(ブルームバーグニュース4月7日)などと伝えられたため、安堵感が広がっている。

 同社では、中期経営計画「Change for Growth 2026」で4つの成長エンジンの1つとして「新たな事業領域」を掲げ、ブロー成形とビーズ成形を1つの金型で同時に行うことで軽量かつ強度、断熱性に優れる技術を用いた製品の拡大に2025年4月から注力すると発表済み。この製品名を同年4月から『COREDUAL(コアデュアル)』として推進している。これまでは住宅資材用途を中心に展開してきたが、最近ではタイの自動車部品メーカーを通じピックアップトラックのサイドステップへ採用され、自動車部品にも用途が拡大している。さらに、建築・土木の分野など、「当初想定していなかった分野に採用が広がって」(発表リリース)いる。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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