科研製薬、遺伝性血管性浮腫治療剤「セベトラルスタット」の日本での商業化ライセンスを取得

■米国の世界的なバイオ医薬品企業カルビスタ社グループ企業と4月8日付で締結

 科研製薬<4521>(東証プライム)は4月9日朝、遺伝性血管性浮腫治療剤「セベトラルスタット」の日本での販売に関する提携、およびライセンス契約に関する米バイオ医薬品企業との契約締結を発表した。

 日本において、カルビスタ社(KalVista Pharmaceuticals,Inc.(米国、マサチューセッツ州)が遺伝性血管性浮腫(hereditary angioedema、以下「HAE」)を対象に製造販売承認を申請中の「セベトラルスタット」(一般名)について、カルビスタ社の100%子会社であるKalVista Pharmaceuticals,Ltd.との間で日本における商業化に関するライセンス契約を、2025年4月8日付で締結した。

 本契約締結により、科研製薬は「セベトラルスタット」の日本における独占的な販売の権利を取得する。科研製薬はカルビスタ社に対して契約一時金として11百万ドルを支払うとともに、上市時及び販売マイルストンと合わせて最大で24百万ドル(1ドル=150円換算)、並びに一定のロイヤルティを支払う。

 科研製薬は、「長期経営計画2031」の研究開発戦略において、新規診療領域への展開を基本方針の一つとして掲げ、将来のアンメットメディカルニーズに応える医薬品の提供を目指している。科研製薬は、カルビスタ社との提携を通じ、希少疾患領域に対する取り組みをさらに強化し、健康寿命の延伸に貢献するため、新たな治療選択肢を患者さんにいち早くお届けできるよう努めていく。

 カルビスタ社は、アンメットメディカルニーズの高い疾患の患者を対象とし、大幅な生活改善に貢献する経口薬の創薬および開発に注力する世界的なバイオ医薬品企業。開発中の主力製品であるセベトラルスタットは、HAEの新規経口急性発作治療薬。セベトラルスタットは、現在米国食品医薬品庁(FDA)による承認審査を受けている。また、カルビスタ社は、欧州医薬品庁(EMA)および数カ国の規制当局への製造販売承認申請を完了している。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る