商船三井は5日ぶりに5000円台を回復、中国から日本など経由の対米輸出が活発化する期待

■米中の「関税戦争」は逆風だが高関税国からの迂回輸出に連想広がる

 商船三井<9104>(東証プライム)は4月10日、9%高の5097円(429円高)まで上げた後も強い値動きを続け、取引時間中としては5取引日ぶりに5000円台を回復している。米中の「関税戦争」は逆風だが、米国から高関税を課された中国やベトナムからの米国向け輸出品を日本や韓国などから対米輸出する迂回輸出が活発化する可能性が言われ、NY株の急騰とともに見直しを強める様子がある。海運株は全面高となっている。

 「トランプ関税」では、新たな上乗せ関税の発動が中国を除いて90日間猶予と伝えられたが、中国製品には124%、ベトナム製品には46%が課されている。日本には24%。中国製品が米国内に出回る際の値段は単純計算で中国での価格の2.2倍になるため、迂回輸出でも採算性は十二分にあるとの見方が出ている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■銀座の呉服店「むら田」店主・村田あき子の語りをまとめた書籍  KADOKAWA<9468>(東証…
  2. ■長時間立ち仕事や長距離歩行の負担軽減、安全で快適な勤務環境を整備  日本航空(JAL)<9201…
  3. ■「ポケモンフォレスト」と「カヤツリタウン」2エリア構成、冒険とイベントを一体化  よみうりランド…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  2. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  3. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  4. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  5. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…
  6. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る