日本エム・ディ・エムの第2四半期業績が当初予想を大きく上回った要因の一つは、脊椎固定器具の売上好調による

■日本での脊椎固定器具の市場規模は400億円弱、今後の売上拡大が期待できる

 日本エム・ディ・エム<7600>(東1)の今期第2四半期業績が当初予想を大きく上回った要因の一つは、脊椎固定器具の売上が好調だったことが挙げられる。

 第2四半期連結業績は、売上高16.0%増、営業利益40.5%増、経常利益47.2%増、純利益54.6%増と増収大幅増益であった。

 脊椎固定器具の売上高は、前年同期比で71.1%増の6億45百万円と急増した。第2四半期までは、現場の需要に製品が間に合わずビジネスチャンスを逃したが、現在では、既に生産体制を強化したことで、生産体制は整ったといえる。そのため、通期では14億70百万円を見込んでいる。日本での市場規模は400億円弱であることから、今後の売上拡大が期待できる。

 もう一つの話題は、人工股関節新製品「Alpineヒップ システム」が薬事承認を取得したことである。これまでは、人工股関節分野の6割の製品を供給していたが、この製品が登場したことで、全分野をカバーすることになった。従って、人工股関節分野でも売上拡大も期待できる。

 今期16年3月期連結業績予想は、売上高133億50百万円(前期比12.6%増)、営業利益16億円(同23.5%増)、経常利益14億円(同28.8%増)、純利益7億30百万円(前期△3億91百万円)と2ケタ増収増益で黒字転換を見込む。

 好業績であることから、中期経営計画の来期業績予想を既に今期で達成する見通しとなったことから、本日開催された、第2四半期説明会で、来期業績予想を修正すると発表した。

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