朝日ラバー、精密ゴム、医療・衛生用ゴムの受注増が売上を牽引、26年3月期は大幅増益・最終黒字予想

 朝日ラバー<5162>(東証スタンダード)は5月14日に25年3月期連結業績を発表した。売上面は精密用ゴム製品や医療・衛生用ゴム製品等の受注増加で増収だが、利益面は主力の自動車内装照明用ASA COLOR LEDの受注減少に加え、新規開発製品の立ち上げコストなどの影響で大幅減益だった。純利益は減損損失の計上で赤字だった。26年3月期は売上面が横ばいだが、生産性の向上や一過性費用の一巡等により大幅増益・最終黒字予想としている。積極的な事業展開で収益回復基調を期待したい。株価は地合い悪化の影響を受けた4月の安値圏から反発して一気に年初来高値を更新する場面があった。高配当利回りや1倍割れの低PBRも支援材料であり、上値を試す展開を期待したい。

■25年3月期減益・最終赤字、26年3月期は大幅増益・最終黒字予想

 25年3月期の連結業績は売上高が前期比6.4%増の76億39百万円、営業利益が98.5%減の2百万円、経常利益が84.0%減の31百万円、親会社株主帰属当期純利益が2億36百万円の損失(前期は1億33百万円)だった。配当は前期と同額の20円(第2四半期末10円、期末10円)とした。

 売上面は精密用ゴム製品や医療・衛生用ゴム製品等の受注増加で増収だが、利益面は主力の自動車内装照明用ASA COLOR LEDの受注減少に加え、新規開発製品の立ち上げコストや既存製品の工場移管費用という一過性費用などの影響で大幅減益だった。純利益は減損損失2億85百万円の計上で赤字だった。

 工業用ゴム事業は、売上高が4.1%増の58億74百万円、営業利益(全社費用等調整前)が62.3%減の1億14百万円だった。売上面は精密用ゴム製品や卓球ラケット用ラバーの好調で増収だが、利益面は主力の自動車内装照明用ASA COLOR LEDの受注減少に加え、第2四半期までに計上した機能性ゴム製品の開発製品の立ち上げコストや生産性合理化につながる設備投資コストなども影響して減益だった。

 医療・衛生用ゴム事業は、売上高が15.0%増の17億64百万円、営業利益が45.2%増の1億74百万円だった。診断・治療向けの採血用・薬液混注用ゴム栓や医療用逆止弁、医療シミュレータなどが好調に推移して大幅増収増益だった。

 全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高18億38百万円で営業利益12百万円、第2四半期は売上高18億56百万円で営業利益61百万円の損失、第3四半期は売上高19億59百万円で営業利益40百万円、第4四半期は売上高19億68百万円で営業利益10だった。第3四半期以降は一過性費用が一巡して営業損益が改善した。

 26年3月期の連結業績予想は売上高が前期比0.0%増の76億43百万円、営業利益が1億60百万円(前期は2百万円)、経常利益が1億59百万円(同31百万円)、親会社株主帰属当期純利益が1億07百万円(同2億36百万円の損失)としている。配当予想は前期と同額の20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。予想配当性向は85.3%となる。

 26年3月期は売上面が横ばいだが、生産性の向上や一過性費用の一巡等により大幅増益・最終黒字予想としている。純利益については減損損失一巡も寄与する。積極的な事業展開で収益回復基調を期待したい。

■株価は上値試す

 株価は地合い悪化の影響を受けた4月の安値圏から反発して一気に年初来高値を更新する場面があった。高配当利回りや1倍割れの低PBRも支援材料であり、上値を試す展開を期待したい。5月14日の終値は584円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS23円45銭で算出)は約25倍、今期予想配当利回り(会社予想の20円で算出)は約3.4%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1069円60銭で算出)は約0.5倍、そして時価総額は約27億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■レジレス無人店舗やスマート案内など、デジタル施策を集約した初の次世代店  ホームセンターのカイン…
  2. ■読書感想文から見えるヒット本動向、新作首位は『イン・ザ・メガチャーチ』  note<5243>(…
  3. ■耐衝撃性と高平坦性を備えた次世代AR材料  三井化学<4183>(東証プライム)は12月10日、…
2026年1月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

ピックアップ記事

  1. ■金融政策転換が映す相場の地殻変動、投資視点は次の段階へ  長期にわたり株式市場を押し上げてきた金…
  2. ■為替が握る業績相場の行方、円安継続が選別相場を加速  株式市場が金融環境主導の相場から業績重視の…
  3.  再生可能エネルギーの次を見据えた次世代エネルギー分野では、実用化への距離が縮まりつつある核融合発電…
  4. ■AI圏外で存在感を増すディープ・テック、次世代エネルギー関連株に再評価余地  ハイテク株市場では…
  5. ■米国政治と金融政策が揺さぶる新年相場  新春相場は、1月早々から重要イベントや主要経済指標の発表…
  6. ■干支格言「辰巳天井、午尻下がり」は再現するか  新年あけましておめでとうございます。いよいよ20…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る