日本マクドナルド、ハッピーセット「マイクラ」「ちいかわ」第2弾が早期終了、第3弾の再発売も中止

日本マクドナルドホールディングス 2702

■予想を上回る人気で供給追いつかず

 日本マクドナルドホールディングス<2702>(東証スタンダード)グループの日本マクドナルドは5月24日、期間限定で展開していたハッピーセット「マインクラフト ザ・ムービー」と「ちいかわ」の第2弾について、予定していた販売期間を待たずして終了したことを発表し、謝罪した。これに伴い、同月30日から予定されていた第3弾の再販売も中止される。第1弾に続く急速な完売を受け、購入を楽しみにしていた顧客への対応として、代替品の提供を実施する方針だ。

■転売問題やSNS投稿が拡大した背景に

 同社の発表によれば、5月23日に販売が始まった第2弾は、いずれも顧客から好評を得ていたが、わずか1日あまりで多くの店舗で在庫が尽きた。「マイクラ」「ちいかわ」それぞれ8種類のおもちゃを2回に分けて展開する方式を取っていたが、第1弾(5月16日~22日)も同様に、開始から間もない5月18日に早期終了が告知されていた。これらの事態を受けて、今後予定されていた再販売は全面中止となった。

 マクドナルドは、今回の早期終了に際して、「大変多くのお客様にご愛顧いただきましたことに心より感謝申し上げます」としつつ、「ご期待におこたえできないことを深くお詫び申し上げます」と公式サイト上で謝罪。今後は、対象商品を購入した顧客に対して、「えほん」「ずかん」または過去に販売されたおもちゃなどを代替品として提供する意向を示した。また、在庫に関する店舗への問い合わせを控えるよう呼びかけている。

 なお、同シリーズの販売においては、過去にもオークションサイト等での転売行為が多数確認されており、SNS上には、食品が手つかずのまま放置されたと見られる画像も投稿されていた。第2弾開始前には、購入は「お子様が対象」であることを告知し、1人あたり4セットまでの制限を設けるなど、対策が講じられていたが、それでも混乱の拡大は避けられなかった。話題性と人気の高さが予期せぬ形で影響を及ぼした格好となった。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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