NEC、生成AIと消費者購買データを活用したマーケティング施策立案ソリューションの提供を開始

■顧客分析、施策立案、効果予測をワンストップで支援

 NEC<6701>(東証プライム)は5月27日、生成AIや知見発見AI、記事評価AIなど10種以上のAI技術と消費者購買データを組み合わせたマーケティング施策立案ソリューション「BestMove(ベストムーブ)」を、2025年6月16日からクラウドサービスとして提供開始すると発表。複雑化するデータ分析に悩むマーケターに対し、顧客分析から施策立案、効果予測までを一貫して支援する。これにより、従来の勘や過去実績に頼った判断から脱却し、確信ある意思決定が可能となる。さらに、施策のプロセス共有により、社内のナレッジ活用と人材育成を促す仕組みも備える。

 BestMoveの特長は三つある。第一に、クレジットカードやID-POSなどの購買データにNEC独自の属性拡張技術を組み合わせることで、高精度なターゲット顧客の抽出を実現。自然言語でペルソナを設定し、多様な視点から顧客像を浮き彫りにする。第二に、生成AIと連携した施策立案支援では、反応率推定やフェルミ推定に基づき、複数の施策案を可視化した意思決定ボードを提供。施策ごとの市場規模や集客効果などを比較検討しやすくする。第三に、施策立案の過程をデータベース化し、組織内で共有することで、若手社員や新人の教育資源とする。

 サービス価格は1契約(部門単位)あたり月額30万円(税別)からで、今後5年間で150社への導入と30億円の売上を目標とする。NECは、スタートアップやパートナー企業との共創を通じた「NEC Open Innovation」を推進しており、BestMoveはその成果の一つと位置付けられている。また、同社のDX推進フレーム「BluStellar(ブルーステラ)」ブランドの一環としても展開される。業種を超えた最先端技術と知見をもとに、企業のマーケティング変革を支援する構えだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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