【株式市場】前場の日経平均は173円高、米中貿易交渉「合意」など好感され一時318円高

◆日経平均は3万8385円37銭(173円86銭高)、TOPIXは2786.99ポイント(0.75ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は7億4857万株

 6月11日(水)前場の東京株式市場は、米中の貿易交渉について「貿易に関する枠組みで合意、首脳に報告へ=中国商務次官」(ロイターニュース6月11日午前8:38)などと交渉進展が伝えられたことなどを受けて買い安心感が広がり、安川電機<6506>(東証プライム)や資生堂<4911>(東証プライム)などの中国景気関連株が値上がりしアドバンテスト<6857>(東証プライム)などの半導体関連株、ホンダ<7267>(東証プライム)なども高い。一方、日米の関税交渉は政府高官が「五里霧の中」と評したとされ、建機株や海運株などが重い。日経平均は219円高で始まった後318円高(3万8529円)まで上げ、その後は上げ幅100円台から200円台で一進一退のまま前引けとなった。

 三越伊勢丹HD<3099>(東証プライム)や松屋<8237>(東証プライム)が活況高となり自民党と公明党が所得制限なしの「給付金」を1人数万円程度検討と伝えられ富裕層の消費活動活発化などに期待強まる様子。ピーバンドットコム<3559>(東証スタンダード)は2日連続ストップ高となりAIソリューションでの提携を連日好感。ANAP HD<3189>(東証スタンダード)は2日連続一段高となりグループ会社によるビットコイン事業開始や業務提携など連日材料視。ダイナミックマップ<336A>(東証グロース)は急激に出直り朝のTV株式情報番組でトップがM&A積極化など表明したとされ注目再燃。

 東証プライム市場の出来高概算は7億4857万株、売買代金は1兆9932億円。プライム上場1630銘柄のうち、値上がり銘柄数は1136銘柄、値下がり銘柄数は443銘柄。

 東証33業種別指数は19業種が値上がりし、サービス、パルプ紙、精密機器、化学、ガラス土石、金属製品、電気機器、繊維製品、鉱業、情報通信、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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