【株式市場】日経平均は396円安となり4日ぶり反落、米国がイラン攻撃の可能性など受け個別物色

◆日経平均は3万8488円34銭(396円81銭安)、TOPIXは2792.08ポイント(16.27ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は14億3226万株

 6月19日(木)後場の東京株式市場は、引き続きイスラエルのイラン攻撃に米国が参戦する可能性が強まったとされて手控える様子があり、今夜のNY株式市場が奴隷解放記念日で休場になることもあり、個別物色の相場となった。東京エレク<8035>(東証プライム)が一段ジリ安になるなど半導体関連株が重く、自動車株や大手商社株も軟調に推移。一方、ここ数日休養の様相を呈した三菱重工<7011>(東証プライム)は次第に出直り堅調。大幸薬品<4574>(東証プライム)は後場一時急伸し正露丸の主成分「木(もく)クレオソート」にアニサキス抑制効果との発表に注目集中。日経平均は13時頃まで下げ幅300円前後で横ばいだったが次第に弱もみあいとなり397円安で安値引け。4日ぶりの反落となった。

 メルカリ<4385>(東証プライム)が前場高値を更新したまま強もみあいを続け茨城県立カシマサッカースタジアムのネーミングライツ(命名権)獲得による「メルカリスタジアム」を好感。岡野バルブ製造<6492>(東証スタンダード)は終日買い気配のまま大引けストップ高となり原発工事の進捗による業績予想の大幅増額修正を好感。協立情報通信<3670>(東証スタンダード)は一時ストップ高の後も大幅高で売買され未定だった今期の業績・配当予想の発表を好感。EduLab<4427>(東証グロース)も終日買い気配のまま大引けストップ高となりスポーツ庁からの業務受託を材料視。フルッタフルッタ<2586>(東証グロース)は猛暑が追い風とされ急伸しストップ高。

 東証プライム市場の出来高概算は14億3226万株(前引けは6億9074万株)、売買代金は3兆6463億円(同1兆8113億円)。プライム上場1626銘柄のうち、値上がり銘柄数は657(前引けは576)銘柄、値下がり銘柄数は890(同968)銘柄。

 東証33業種別指数は10業種(前引けは11業種)が値上がりし、水産農林、陸運、小売り、鉄鋼、電力ガス、空運、倉庫運輸、不動産、情報通信、などが高かった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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