【株式市場】前場の日経平均は42円安、一時158円高まで上げたが中東情勢情勢の一段悪化を懸念

◆日経平均は3万8445円57銭(42円77銭安)、TOPIXは2783.85ポイント(8.23ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は7億6919万株

 6月20日(金)前場の東京株式市場は、米トランプ大統領がイランに対する攻撃の可否を2週間以内に判断すると伝えられたため中東情勢の一段悪化が意識された。イスラエルのイラン攻撃後も上値の重かった日本郵船<9101>(東証プライム)が4日ぶりに反発など海運株の動意が目立ち、生成AIサーバー向け新製品のサンプル出荷を発表したキオクシアHD<285A>(東証プライム)が活況高などで個別物色の様相が強まった。日経平均は半導体株高などを受けて午前10時過ぎに158円高(3万8646円)まで上げたが、以後は次第に値を消し、前引けは軟調だった。

 インターアクション<7725>(東証プライム)が急激に出直りソニーグループ<6758>(東証プライム)向け拡大の観測が出たもよう。メニコン<7780>(東証プライム)は数年ぶり安値圏から急反発し自社株買いなど好感。ワイズHD<5955>(東証スタンダード)は特許査定など好感され急伸。ブライトパス・バイオ<4594>(東証グロース)も急伸し、がん治療用二重特異性抗体に関する欧州での発表など材料視。アイデミー<5577>(東証グロース)はストップ高となり業績予想の大幅増額修正やAI/DX事業での提携など連日好感。

 新規上場の伊澤タオル<365A>(東証スタンダード)は、朝の取引開始後に公開価格750円を2%)上回る765円で初値をつけた。その後794円まで上げて前引けは762円となっている。

 東証プライム市場の出来高概算は7億5522万株、売買代金は2兆469億円。プライム上場1626銘柄のうち、値上がり銘柄数は624銘柄、値下がり銘柄数は919銘柄。

 東証33業種別指数は7業種が値上がりし、パルプ紙、海運、繊維製品、倉庫運輸、銀行、その他金融、化学、が高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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