TOPPAN、生成AIで「デジタル分身サービス」を提供開始、人物の姿・声・知見を再現

■生成AIと独自技術で本人さながらの対話を実現

 TOPPANホールディングス<7911>(東証プライム)のグループ会社TOPPANは6月20日、生成AIを活用した「デジタル分身サービス」の提供を開始したと発表。同サービスは人物の姿・声・知見を再現し、デジタル空間上で本人と見紛うような対話を可能にする。マーケティング業務の効率化や知識継承を目的として展開される。

 同サービスは、TOPPANが保有する顔や声の再現技術に加え、生成AIを用いて本人の知識や話し方を学習させることで、リアルな分身アバターを作成できる。企業向けには、営業商談や顧客対応の効率化、経営者の理念継承などに活用可能だ。さらに多言語対応により、グローバルな情報発信も支援する。価格はメッセージ型動画が150万円~、対話型アバターシステムが500万円からで、2027年度末までに10億円規模の売上を目指す。

 背景には、少子高齢化やデジタル化による知識継承の難しさ、コロナ禍でのオンラインコミュニケーション需要の高まりがある。TOPPANは独自のAI技術とデータ管理ノウハウを組み合わせ、企業のマーケティング課題解決に貢献する。今後は真正性証明基盤「AVATECT」との連携も視野に入れ、信頼性の向上を図る方針だ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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