
■運賃上昇や円安の恩恵は中堅各社にとって大手よりも寄与度が大の見方
飯野海運<9119>(東証プライム)は6月23日、6%高の1079円(61円高)まで上げた後も強い値動きを続け、約1週間ぶりに戻り高値を更新。共栄タンカー<9130>(東証スタンダード)は一時ストップ高の300円高(1307円)まで上げる場面を見せて後場も17%高(175円高の1182円)前後で年初来の高値を更新など、中堅海運株の値動きが軒並み強まっている。米国のイラン攻撃を受け、中東情勢の悪化懸念から海上運賃の上昇観測が出ている上、円相場が「有事のドル買い」などを受けて1ドル147円台への円安となり、中堅各社にとっては寄与度が大との見方が出ている。
米国のイラン攻撃を受け、「フーシ派、米のイラン攻撃への対応『時間の問題』」(ロイターニュース6月22日午後)と伝えられた。フーシ派はに5月に紅海などでの船舶攻撃を停止したと伝えられており、今回の緊張再燃を受けて再び親米諸国の船舶への攻撃を再開するか注目されている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)