サン電子、名古屋電機工業と次世代スマート交通インフラの共同検討を開始
- 2025/6/24 08:11
- IR企業情報

■道路情報のリアルタイム提供や工場の安全監視システムを開発
サン電子<6736>(東証スタンダード)は6月23日、名古屋電機工業<6797>(東証スタンダード・名証メイン)とともに、次世代スマート交通インフラ実現に向けた戦略的共同検討を開始したと発表した。両社は、加速するインフラの老朽化や高齢化社会による人手不足への対応を見据え、IoTやAI技術を活用した社会インフラのデジタル変革(DX)を進める。第一歩として、スマート交通およびファクトリー分野での2つの具体施策に取り組む方針である。
1つ目の施策は、道路情報提供装置にIoTを統合し、獣害・天候・災害などの情報をリアルタイムでドライバーに伝えるシステムの開発である。地域密着型の情報を活用することで、安全運転支援とともに新たなデータサービス市場の創出を狙う。もう1つは、製造現場における作業員の安全確保を目的としたリアルタイムモニタリングの導入で、名古屋電機工業の既存アセットを活かし、サン電子の技術を横展開することで、DX領域での収益基盤拡大を図る。
今後、両社はこうした共同開発ソリューションを国内外に展開し、スマートシティ構築と交通インフラの高度化に寄与する構えだ。名古屋電機工業は、道路情報板などの社会インフラ整備に強みを持ち、変化する社会課題への柔軟な対応と新価値の提供に注力している。両社の協業は、持続可能な社会の形成と新たな産業の創出に貢献する可能性を秘めている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)