日本板硝子が大きく出直る、中東情勢の好転を受け最新の省エネガラス増産を買い直す

■千葉事業所に最新鋭の設備を導入、Low-Eガラス(低放射ガラス)増強

 日本板硝子<5202>(東証プライム)は6月24日、8%高の425円(33円高)まで上げた後も堅調に売買され、3日ぶりに400円台を回復して大きく出直っている。6月16日に「省エネガラス向けコーティング設備の国内生産能力を増強」と発表して注目されたが、13日にイスラエルがイランへの攻撃を開始した後だったためか、株価への寄与は限定的だった。しかし、24日朝、イスラエルとイランの停戦観測が伝えられ、全体相場を取り巻く外部環境が好転。期待材料を評価し直す相場となっている。みずほ証券は6月初旬に目標株価を引き上げている。

 国内建築用ガラス事業の主要製造拠点の千葉事業所(千葉県市原市)に最新鋭のスパッタリングコーティング設備を導入し、省エネ効果の高いLow-Eガラスの生産能力増強を計画する。Low-Eガラス(Low Emissivity、低放射ガラス)は、ガラス表面に透明金属膜をコーティングし、建物内外の熱の透過を防ぐ省エネガラス。国内新築住宅におけるLow-E複層ガラスの普及率は年々上昇傾向にあり、2023年時点で戸建住宅では85.0%、共同住宅でも62.8%(板硝子協会調べ、面積ベース)まで拡大している。増強した設備の稼働は26年4-6月期を、量産開始は同年7~9月期を予定するとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京・愛知・兵庫で屋外広告も掲出、号外や無料バッティング企画も実施  Major League …
  2. ■新生児対象の臨床試験で抗炎症作用と菌叢改善を実証  森永乳業<2264>(東証プライム)は7月2…
  3. ■「日本栄養・食糧学会大会」で研究成果発表、科学的根拠を提示  味の素<2802>(東証プライム)…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■東証市場、主力株急落と中小型株逆行高で投資戦略二極化  証市場は9月19日に主力株の急落と中小型…
  2. どう見るこの相場
    ■プライム市場の需給悪化を警戒し、個人投資家は新興市場へ資金を逃避  「桐一葉 落ちて天下の秋を知…
  3. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  4. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  5. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  6. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る