キーコーヒー、京都の老舗喫茶「イノダ」買収へ、喫茶文化の継承と企業価値向上を両立
- 2025/7/1 08:15
- IR企業情報

■ブランド融合による新たな収益機会を模索
キーコーヒー<2594>(東証プライム)は6月30日、イノダコーヒの発行済株式の94.2%をアント・キャピタル・パートナーズが運営するファンドから取得し、連結子会社化すると発表した。両社は既に業務提携関係にあり、同ブランドを家庭用市場向けに展開するなど協業実績を重ねてきた。今回の株式取得により、同社はイノダコーヒの事業資源と強みを取り込み、経営戦略上のシナジー創出を図る。
キーコーヒーは、創業以来「喫茶文化」の継承と高品質なコーヒー提供に注力してきた。収益力の強化と事業構造改革を進める中で、長年にわたり京都を拠点にコーヒーと喫茶事業を展開してきたイノダコーヒの資産を活用することで、プレゼンス拡大と企業価値の向上を目指す。今後も九州での共同ショップ展開を含め、ブランド融合による新たな収益機会の創出に注力する。
イノダコーヒは1940年創業、京都市を中心に9店舗を展開し、独自焙煎による製品を提供してきた老舗企業である。近年の財務実績は安定しており、2025年3月期には売上高21億円超、営業利益8300万円を計上。今回の取得により、キーコーヒーの議決権所有割合は0%から94.2%となる。株式譲渡の実行日は7月30日を予定している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)