【株式市場】日経平均は82円安、朝寄りは4万円台で始まったが後場は選挙待ちで小動き様子見

◆日経平均は3万9819円11銭(82円08銭安)、TOPIXは2834.48ポイント(5.33ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は14億8535万株

 7月18日(金)後場の東京株式市場は、17日に来日した米財務長官と石破首相が18日に会談と伝えられ、関税を巡る展開への期待があった一方、20日投開票の参院選の結果によっては政局混乱もあり得るとされて様子見姿勢もあるようで、日経平均は前引けの水準(122円安の3万9778円)をはさんで大引けまで小動きを続けた。中で、猛暑への期待などから伊藤園<2593>(東証プライム)が一段と上げ、日本製鋼<5631>(東証プライム)は防衛費に関する米国の姿勢など受け一段高。第一生命HD<8750>(東証プライム)も一段と上げ選挙結果によって金利上昇との観測など材料視の様子となった。

 後場は、東京電力HD<9501>(東証プライム)が一段強含むなど電力株の上げが目立ち、新潟県の原発を巡る地元協議などに期待の様子。関西電力<9503>(東証プライム)も一段上げて推移。FDK<6955>(東証スタンダード)は水素吸蔵合金に関する発表が好感され前場ストップ高まで上げて後場は大引けまで買い気配。Hmcomm<285A>(東証グロース)も前場ストップ高まで上げて後場は大引けまで買い気配を続け上下水道の「衛星データ×音響AIによる漏水検知モデル」を好感。ペットゴー<7140>(東証グロース)は関税に無縁で顧客基盤を活用する新事業への期待再燃とされ一段と出直りを指向。

 18日新規上場となったみのや<386A>(東証スタンダード)は2時間近く買い気配を上げ続け午前11時前に公開価格1540円の64%高の2531円で初値をつけた。後場は一段と上げて2980円(同94%高)まで上げ、大引けはさすがに買い一服となり2523円だった。

 東証プライム市場の出来高概算は14億8535万株(前引けは6億7132万株)、売買代金は4兆46億円(同1兆9524億円)。プライム上場1624銘柄のうち、値上がり銘柄数は543(前引けは675)銘柄、値下がり銘柄数は1037(同860)銘柄。

 東証33業種別指数は11業種(前引けは12業種)が値上がりし、値上がり率上位は、情報通信、証券商品先物、非鉄金属、食料品、電気機器、水産農林、石油石炭、海運、化学、銀行、ガラス土石、が高かった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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