
■モダン操作とアクセシビリティがユーザー拡大を促進
カプコン<9697>(東証プライム)は6月11日、対戦格闘ゲーム『ストリートファイター6』の世界累計販売本数が500万本を突破したと発表。2023年に発売された同作は、複雑な操作を不要とする「モダンタイプ」や視覚情報に頼らないアクセシビリティ機能の強化が支持を集め、初心者や幅広い層のユーザーを取り込んだ。さらに追加キャラクターなどのダウンロードコンテンツや、eスポーツ大会との連携による話題性も後押しし、販売数の拡大に貢献している。
加えて、同作は新型ゲーム機「Nintendo Switch 2」にも展開されており、同機種専用の新モードやジャイロ操作機能を活かした体感的なプレイが可能となった。ローカル通信対戦や異なる機種間でのクロスプレイも継続されており、プラットフォームの垣根を越えて楽しめる設計が奏功した。こうした多面的な販売戦略により、世界的なファン拡大が実現された。
『ストリートファイター』シリーズは1987年の初代登場から38周年を迎え、累計販売本数は5600万本を超える。対戦格闘ゲームの先駆けとして世界中に根強い人気を誇っており、近年ではeスポーツ分野でも存在感を強めている。今後も同社は、追加コンテンツの継続配信を通じてシリーズの魅力を高め、さらなるユーザー獲得を目指すとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)