日立建機、ARAVと自動運転油圧ショベルのシステム連携で合意、建設現場の省人化を加速

■自社で自動運転システムを持たない企業にも施工自動化を提供

 日立建機<6305>(東証プライム)は6月17日、同社の遠隔・自動運転用油圧ショベル「RBT Core Connect」を、ARAVが提供する自動化システム「ヨイショ投入くん」に適用することで合意したと発表。対象は「ZX200A-7(20トンクラス)」と「ZX330A-7(30トンクラス)」の2機種である。これにより、自社で自動運転システムを保有していない建設現場の事業者でも自動施工が可能になる。

 建設業界では人手不足や高齢化が進行し、省人化・効率化への関心が高まっているが、自動運転システムを自前で導入できない企業も多い。その課題を受け、「RBT Core Connect」は他社の自動運転システムと接続できる高度な制御インターフェースを持ち、ARAVのシステムとも連携可能となることで、より幅広い現場への普及が期待される。

 「ヨイショ投入くん」は日立建機製以外の油圧ショベルにも後付けで対応可能な自動化システムで、安全性向上や人員削減に寄与する。両社は2026年度中に日本市場向けの本格展開を目指しており、今後もリアルタイムデジタルツイン技術を含めた協業で、遠隔・自動施工の実現に取り組む構えである。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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