ワシントンホテルが一段高、「近畿地区7ホテルで大阪・関西万博効果が想定以上」とし注目集まる

■第1四半期の売上高23%増、通期予想は万博が10月までのため小幅増額修正

 ワシントンホテル<4691>(東証スタンダード)は8月15日、一段高となり、20%高の1680円(282円高)まで上げて2019年につけた上場来の高値1705円に迫る相場となっている。14日午後発表の第1四半期決算(2025年4~6月)が大阪・関西万博の効果などによって想定を上回り、売上高は前年同期比23.5%増加するなど大幅な増収増益となり、通期予想の増額修正も発表、好感買いが先行している。

 この第1四半期は、「年度始めや春の観光シーズンにより全国的に宿泊需要が高水準で推移したことに加え、当社においては近畿地区7ホテルで大阪・関西万博開催による集客効果が想定以上だったことや、名古屋や博多地区においても訪日観光客(インバウンド)需要の高まりを受け好調に推移したこともあり」(発表資料より)、営業利益は前年同期の3倍の10.4億円となり、四半期純利益も3.8倍の8.8億円となった。今期・26年3月期の予想は、万博効果が10月中旬までの期間限定になることや、9月から全館リニューアル工事がさらに1事業所で始まることなどを踏まえ、売上高は5月公表の前回予想を2.6%上回る235億円(前期比10.1%増)の見込みとし、営業利益は同15.5%上回る30.5億円(同36.1%増)の見込みに見直した。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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