
■投資環境改善と「ファン株主2万人構想」推進
ファンデリー<3137>(東証グロース)は8月15日、64円高(14.41%高)の508円(14時19分)まで上げて急騰している。同社は本日14時15分に、株式分割、分割に伴う定款の一部変更及び株主優待制度の変更を発表した。今回の株式分割は、投資単位あたりの金額を引き下げることで投資環境を改善し、株式流動性の向上と投資家層の拡大を狙う。同社は「ファン株主2万人構想」の実現を目的に、製品やサービスの認知度向上も図る方針である。分割は9月30日を基準日とし、1株を2株に分割する。発行済株式総数は647万0100株から1294万0200株へ増加するが、資本金は変更しない。
定款変更は会社法の規定に基づき、10月1日付で発行可能株式総数を従来の2530万株から5000万株に改定する。株主優待制度も同日に見直され、現行制度では100株以上保有で3000円分の食事クーポンが贈呈されていたが、分割後もこの条件を維持する一方、500株以上の優待額は現行の1万円分から7000円分に、1000株以上は1万5000円分から1万円分に減額する。2000株以上の区分は廃止される。
株主アンケートによれば、株式購入のきっかけとして「株主優待」を挙げた株主は42.8%、魅力に感じる点として挙げた株主は55.6%に上った。同社はアンケート結果を踏まえ、分割後も100株保有での3000円分クーポンを維持しつつ、500株保有時の優待を新設した。新制度は2026年3月31日時点の株主から適用される。同社は今後も株主数拡大とブランド価値向上を目指し、ファン株主の増加施策を継続する方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)