【どう見るこの株】東名、株式分割と増配発表で株価が再評価、過去の実績も後押し

■3回目の株式分割に続く期末配当増配の権利取りが膨らんで続伸

 東名<4439>(東証スタンダード)は、前日19日に30円高の1899円と続伸して引け、取引時間中には1947円まで買い進まれる場面もあり、7月15日に売られた年初来安値1750円からの底上げを鮮明化させた。同社は、今年7月14日に今2025年8月期第3四半期(2024年9月~2025年5月期、3Q)決算とともに株式分割を発表し、3Q業績は、2ケタ増収増益となったものの、今8月期通期業績は、期初予想を据え置き市場予想を下回ることが敬遠され下値を確認する動きを余儀なくされた。ただその直後の7月22日には、今度は今期期末配当の増配を発表しており、株式分割と合わせて増配の権利取りが再燃し増勢となった。ヒストリカル的にも同社株は、2019年4月の新規株式公開(IPO)以来すでに2回の株式分割を実施し、いずれも分割権利落ち後安値から大幅高しており、連想を強めて権利取りをフォローしている。

■IPO以来の2回の株式分割では株価は権利落ち後安値から大化け

 株式分割は、投資単位当たりの金額を引き下げ同社株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることを目的にしており、今年8月31日を基準日に1株を2株に分割する。これま同社株は、2019年12月31日を基準日に1株を3株にする株式分割、2024年8月31日を基準日に1株を2株に分割する株式分割を実施した。1回目の株式分割では、権利取りで高値反応したあと落ち後安値727円からもやや時間が掛かったものの3000円へ大化けし、2回目も、同様に落ち後安値1301円から落ち後高値2533円へ95%高とぼぼ倍化した。推進中の中期経営計画でも2027年3月期に向け業績高成長を目標としているだけに、中長期的にも分割権利取り妙味を示唆している。

 一方、今期3Q業績は、売り上げ211億7000万円(前年同期比25.8%増)、営業利益22億9500万円(同52.8%増)、経常利益23億5300万円(同50.6%増)、純利益16億3800万円(同2.01倍)と大きく続伸した。中小企業向けの光回線事業「オフィス光119」と電力小売り販売サービス「オフィスでんき119」の新規顧客の開拓が、代理店網の拡大や営業所の新設、テレマーケティングの推進などで好調に推移していることが要因となった。今8月期通期業績は、期初予想を据え置き売り上げ299億9200万円(前期比25.4%増)、営業利益28億6900万円(同24.0%増)、経常利益29億800万円(同21.1%増)、純利益20億500万円(同29.1%増)と見込み、純利益は、連続して過去最高を更新するが、市場予想に約4億円未達となる。ただ前期業績も、決算発表前に上方修正されており、今期3Qの高利益進捗率業績からも再現期待も高まりそうだ。今期期末配当は、期初予想の8円を12円に引き上げ、年間19円(前期は株式分割勘案で14円)と連続増配を予定している。

■分割と業績評価が綱引きして株価は下ぶれも連続増配で底上げ加速

 株価は、昨年8月に株式分割の権利取りで3000円高値をつけ2801円で分割権利を落とした。落ち後安値1301円からは前期業績の上方修正、今期業績の連続過去最高更新予想と続いて落ち後高値2549円まで買い進まれ95%高した。4月のトランプ関税による世界同時株安時には1800円と調整したが、2270円とリバウンドし、今回の株式分割と3Q決算発表では、1750円と再調整し、増配発表とともに1947円とリバウンドした。PERは14.1倍となお割り負けており、8月27日の権利付き最終日に向け底上げが期待され、権利取りとともに当面の上値目標として今年6月高値2270円が意識されよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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