【どう見るこの株】サイバー・バズは底値圏、22年9月期収益改善期待

 サイバー・バズ<7069>(東マ)は、インフルエンサーサービスを主力としてソーシャルメディアマーケティング事業を展開している。21年9月期は新規事業への先行投資などで減益予想だが、売上が回復基調であり、22年9月期の収益改善を期待したい。株価は上場来安値更新の展開で軟調だが、ほぼ底値圏だろう。売り一巡して反発を期待したい。

■インフルエンサーサービスが主力

 ブログやSNSを活用してネット広告・マーケティングを支援するソーシャルメディアマーケティング(SMM)事業を展開している。

 SMM事業は、インスタグラムで化粧品やトイレタリーのマーケティング支援を行うインフルエンサーサービスを主力として、SNSアカウント運用、インターネット広告代理販売を展開している。また新規サービスとして、SMM事業のSaaS型ツール(Owgi)およびD2C事業を展開している。

■21年9月期減益予想、22年9月期収益改善期待

 21年9月期の連結業績予想(7月14日に下方修正、レンジ予想)は、売上高が33億50百万円~35億円(20年9月期比11.8%増~16.8%増)で、営業利益が50百万円~1億円(同76.8%減~53.5%減)、経常利益が50百万円~1億円(同75.5%減~51.1%減)、親会社株主帰属当期純利益が0百万円~50百万円(同100.0%減~70.3%減)としている。

 第3四半期累計は売上高が前年同期比0.9%増の23億42百万円、営業利益が93.3%減の14百万円だった。売上高はSMM事業のインフルエンサーサービスが10億29百万円、SNSアカウント運用が4億25百万円、インターネット広告代理販売が8億39百万円、SaaSが3百万円、D2C事業30百万円だった。

 通期は既存のSMM事業の売上高および粗利益率が回復傾向だが、新規事業のSaaSおよびD2C事業の売上進捗遅れや先行投資の影響で減益予想としている。22年9月期の収益改善を期待したい。

■株価は底値圏

 株価は上場来安値更新の展開で軟調だが、ほぼ底値圏だろう。売り一巡して反発を期待したい。10月6日の終値は1543円、時価総額は約59億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京・愛知・兵庫で屋外広告も掲出、号外や無料バッティング企画も実施  Major League …
  2. ■新生児対象の臨床試験で抗炎症作用と菌叢改善を実証  森永乳業<2264>(東証プライム)は7月2…
  3. ■「日本栄養・食糧学会大会」で研究成果発表、科学的根拠を提示  味の素<2802>(東証プライム)…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■東証市場、主力株急落と中小型株逆行高で投資戦略二極化  証市場は9月19日に主力株の急落と中小型…
  2. どう見るこの相場
    ■プライム市場の需給悪化を警戒し、個人投資家は新興市場へ資金を逃避  「桐一葉 落ちて天下の秋を知…
  3. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  4. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  5. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  6. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る