ホンダ、インドで9カ国目の金融事業会社を設立、融資・リースサービス展開へ
- 2025/8/21 08:21
- IR企業情報

■二輪・四輪市場の成長を背景に金融サービス展開を加速
ホンダ<7267>(東証プライム)は8月20日、インドにおいてローンやリースなどの販売金融サービスを提供する新会社「Honda Finance India Private Ltd.」を8月1日に設立したと発表。インドでは二輪・四輪市場の成長に伴いローン利用が増加しており、従来は現地金融機関が中心だったが、ホンダは自社サービスの展開により事業強化を目指す。新会社は資本金2.8億インドルピーで、所在地はハリアナ州グルガオン地区に置かれる。ホンダが100%出資する。
同社は今後、NBFC(Non―Banking Financial Company)ライセンスを申請し、取得後に二輪・四輪製品やサービスを対象とした金融サービスの提供を開始する計画である。ホンダにとって販売金融は主要事業のひとつであり、日本、北米、欧州など各地域で現地法人を展開してきた。今回のインド法人は9カ国目の進出となり、現地の需要に応じた柔軟なサービス提供を通じて顧客基盤の拡大を図る。
さらにホンダは、SDV(ソフトウェアデファインドビークル)のグローバル投入を視野に入れ、車両データを活用した新たな金融サービス開発にも取り組む考えを示した。顧客満足度と体験価値の向上を目的に、インドのみならず世界規模で金融事業を強化する方針である。今後は地域ごとのニーズに応じた戦略を進め、継続的な顧客関係の構築を通じて事業拡大を推進する。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)