トラース・オン・プロダクト、アクスト東日本を子会社化、呼び出しチャイム事業を傘下に

■アクスト東日本の顧客網1500社を活用しIoTソリューション拡充

 トラース・オン・プロダクト<6696>(東証グロース)は8月21日、アクスト東日本の全株式を取得し子会社化することを発表した。アクスト東日本は無線呼び出しチャイム「ベルスター」の総合代理店として20年以上の実績を持ち、飲食店や病院、介護施設など延べ1,500社以上に販売網を築いている。今回の子会社化により、同社はアクスト東日本の顧客基盤を活用し、既存のIoT製品・サービスとのクロスセルを進めることで、顧客ニーズに応じた最適なソリューション提供を強化するとしている。

 同社はこれまでAI電力削減ソリューション「AIrux8」、DX店舗活性プロダクト「店舗の星」、デジタルサイネージプラットフォーム「CELDIS」を中核に、SaaS型課金ビジネスへ転換してきた。アクスト東日本の呼び出しチャイム製品との融合により、高齢者やニッチ分野を含めた市場開拓を加速する考えであり、持続的成長と企業価値向上につなげる方針だ。株式譲渡は8月29日に実行予定で、2026年1月期第3四半期から連結子会社として業績に反映される。

■STB受注900万円、2026年1月期業績に織り込み済み

 また、同社は同日、取引先よりSTB(セットトップボックス)の受注を獲得したことも明らかにした。受注金額は900万円(税抜)で、2025年10月に納入を予定している。本件は2026年1月期第3四半期に売上計上される見込みで、すでに業績予想に織り込み済みとされる。今回の子会社化と製品受注は、同社の事業拡大に向けた戦略的施策の一環と位置付けられている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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