イオレ、Slash Visionと資本業務提携、暗号資産金融事業を強化

■日本初のクリプトクレジットカード「Slash Card」と連携、レンディング事業拡大へ

 イオレ<2334>(東証グロース)は9月29日8時30分、シンガポール拠点のSlash Vision Pte. Ltd.と暗号資産金融事業に関する資本業務提携を締結したと発表した。Slash Visionは日本初となるセルフカストディ方式の暗号資産・ステーブルコイン対応クリプトクレジットカード「Slash Card」を開発・提供しており、今回の提携によりイオレは同社の普通株式8,082株(約204百万円、持株比率5.05%)を取得する。払込日は10月31日を予定する。

 イオレは中期経営計画で暗号資産金融事業を中核と位置付け、暗号資産トレジャリーやレンディングを軸とした財務戦略を推進している。Slash Visionのサービスはセルフカストディ型ウォレットとカードを通じ、ユーザーが自己保有資産を活用しながらシームレスにレンディングや決済サービスへアクセスできる点で高い親和性を持つ。両社は「Neo Crypto Bank構想」の実現を見据え、プロダクト連携やユーザー基盤拡大を進める方針である。

 具体的な取り組みには、ウォレットとイオレのレンディングサービス接続設計、日本円とステーブルコイン間のオン/オフランプ構築、カード残高の利回り運用機能の実装、ロイヤリティプログラム開発などが含まれる。これによりユーザーは「円⇄ウォレット⇄カード⇄レンディング」といった循環的な利用環境を享受できるようになり、イオレは新規顧客獲得やサービス利用機会の拡大を通じて中長期的な企業価値向上を目指す。2026年3月期業績への影響は未定だが、必要に応じて速やかに開示するとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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