GMOインターネット子会社のGMOコマース、東証グロース市場への9月25日上場が承認

■店舗向けマーケティングプラットフォーム事業で成長市場開拓

 GMOインターネットグループ<9449>(東証プライム)は8月21日、連結子会社のGMOコマースの東京証券取引所グロース市場への新規上場承認を発表した。上場日は9月25日を予定しており、同日以降は同取引所での株式売買が可能となる。

 GMOコマースは2012年11月設立で、「すべてのお店のマーケティングプラットフォームに」という経営理念のもと、リアル店舗のCX向上およびDX推進を支援するマーケティングプラットフォームの開発・提供を手がけている。小売、飲食、アパレル等の幅広い業界で実績を積み重ね、店舗SNS販促の黎明期からサービス提供を続けてきた。同社は店舗向けの販促に関連するDXおよびCXソリューション市場において、マス広告からパーソナライズ販促への移行ニーズが高まる中、市場機会の継続的拡大を背景に有力企業としての地位を確立している。グループ内では、EC支援事業に属する他の会社との直接的な競合はなく、リアル店舗を対象としたSNSを活用したCX向上およびDX推進を主な事業とする唯一の企業として位置づけられている。

 上場により同社は、AI技術を活用したプロダクト開発の推進と営業・サポート体制の強化を通じた顧客基盤の拡大を進める方針である。GMOインターネットグループは上場後も連結子会社としての位置づけを維持し、所有割合は現在の100%から69.6%に変動する予定。グループは「権限の分散」と「グループシナジーの極大化」を基本方針とし、子会社上場を重要な成長戦略の一つと位置づけている。2005年のGMOペイメントゲートウェイのマザーズ上場をはじめ複数の上場実現により、知名度と社会的信用力の向上、優秀な人材確保、経営力強化を通じたグループ企業価値向上を目指している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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