
■株価は割安感強く四半期決算発表後も底堅い
JSP<7942>(東証プライム)は8月25日、1968円(17円高)まで上げた後も堅調に推移し、再び出直りを強める相場になっている。発泡樹脂による産業用包装材や緩衝材などを開発製造し、北米にはJSP International Group LTD.(米国)、JSP International de Mexico S.A.de C.V.(メキシコ)を置く。7月末に発表した第1四半期決算では、主⼒分野である⾃動⾞部品の需要予測が困難なことなどを要因に業績予想の下方修正を発表したが、米FRBパウエル議長の前週末の講演によって米国の利下げ観測が強まり、米国景気の再拡大を通じた需要拡大に期待の強まる相場あとなっている。
7月末に業績予想の下方修正を発表した後も株価は底堅い推移を続け、傾向的には下値をジリジリとセリ上げる相場が続いている。修正後の今期・2026年3月期の連結業績予想は、為替前提を1米ドル145円などとして、売上高が1420億円(前期比0.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は48億円(同5.3%減)。PBR(株価純資産倍率)は0.5倍台のため割安感の強い位置にあるといえる。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)