ファブリカホールディングス、中古トラック情報サイト運営のオートレックスを傘下に
- 2025/5/2 15:39
- IR企業情報

■中古車流通領域の強化を目的にM&Aを実施
ファブリカホールディングス<4193>(東証スタンダード)は5月2日、オートレックス(三重県四日市市)の全株式を取得し、完全子会社化することを2025年4月30日の取締役会で決議したと発表。取得予定日は5月30日で、取得株式数は60株、議決権保有割合は100%となる。ファブリカHDは、U-CARソリューショングループを中心に自動車販売支援事業を展開しており、既存の営業・サポート拠点とノウハウを活かし、商用車市場への本格進出を図る方針を掲げてきた。今回の子会社化は、その戦略の一環である。
オートレックスは中古トラック専門の情報掲載サイト「トラックバンク」を運営し、約12,000台の掲載情報と全国300社に及ぶ参加事業者を擁する業界有数の企業である。また、「パーツバンク」や「重機ボックス」など関連サービスも展開し、商用車分野において深い専門性と広範な顧客基盤を持つ。ファブリカHDはこの強みを自社のデジタル技術やソリューション開発力と融合させることで、販路の拡充とサービス品質の向上を目指す。
ファブリカHDとオートレックスの連携により、両社の経営資源とケイパビリティを統合することで、中古車流通市場における競争力を強化する。今後は全国の営業拠点を活用し、情報プラットフォームの利便性向上や流通効率化を推進する構えである。今回の子会社化は、単なる事業統合にとどまらず、業界全体のデジタル化と活性化にも寄与する取り組みといえる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)