
■ナフサを原料とするプロピレンをパルプ、とうもろこしなどのバイオマスから製造
住友化学<4005>(東証プライム)は8月27日、再び一段高となり、6%高の447.0円(25.4円高)まで上げて3日ぶりに年初来の高値を更新している。20日付で、「石油化学産業の原料転換に貢献する新技術」として「エタノールからプロピレンを直接製造する独自プロセスのスケールアップを達成」と発表し、株価は翌日に目立って上げてから断続的に高値を更新している。26日には、みずほ証券が同社株の目標株価を20円引き上げて560円に見直したと伝えられたことも好感され、微調整をはさんで再び買いが活発化する相場となっている。
発表によると、プロピレンは現在、主に化石資源であるナフサを原料とし、基幹化学品として幅広い用途に用いられているが、これを、サトウキビやとうもろこし、非可食原料であるパルプなどのバイオマスから製造することができるエタノールから直接製造する独自プロセスを開発し、パイロット設備を千葉工場袖ケ浦地区に新設し、稼働を開始した。石油化学産業の原料転換に貢献する新技術の実証を加速する。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)