
■AI監視や警備ロボ導入、24時間体制で情報資産を防御
セコム<9735>(東証プライム)とグループ会社のセコムトラストシステムズは9月2日、東京都内に新たな大規模データセンター「セキュアデータセンターTC4」を完成させ、10月1日からサービスを開始すると発表した。同施設は約1,000ラック規模を備え、ハウジングからコロケーションまで幅広いニーズに対応可能である。加えて、オンプレミス、パブリッククラウド、プライベートクラウドを柔軟に組み合わせたハイブリッド環境を提供し、クラウド接続サービス「ATBeX」を通じて大手クラウド事業者との安全かつ迅速な接続を実現する。
同施設の最大の特長は、セコム独自の高度なセキュリティ体制である。AIカメラや行動検知システム、警備ロボット「cocobo」、ボディスキャナやX線検査機など多層的な仕組みにより、不審行動や外部デバイスの持ち込みを監視・検知する。また、セコムのセキュリティエンジニアがインターネット上の公開資産を調査し、攻撃可能性のある箇所を洗い出す「アタックサーフェス調査」も提供し、24時間365日の有人体制で情報資産を守る。
さらに、立地や構造面でも高い信頼性を確保している。活断層から離れた地盤に建設され、免震構造や高強度の杭基礎を採用し、震度7の地震でも継続稼働が可能とされる。電源面では2系統の変電所からの受電と非常用発電機、無停電電源装置を備える。また、再生可能エネルギー100%の利用、自然エネルギーを用いた空調、屋上や壁面緑化など環境負荷の低減策を徹底しており、持続可能性に配慮した次世代型データセンターとしての機能を備えている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)