大戸屋ホールディングス、8月度売上大幅増、既存店16%増、安定需要が下支え

■客数・客単価ともに増加、稼働店舗数は314店に拡大

 大戸屋ホールディングス<2705>(東証スタンダード)は9月3日、2025年8月度の月次売上高を発表した。全店売上高は前年同月比22.2%増と大幅に伸長し、既存店売上高も16.4%増と堅調な推移を示した。既存店の客数は前年同月比5.3%増、客単価も9.1%増とそろって上昇した。直営・FCを含む稼働店舗数は314店(うちFC162店)に拡大し、出店効果も加わって増収を後押しした。

 2025年4月から8月までの上半期累計では、全店売上高が前年同期比17.7%増、既存店売上高は14.9%増と好調を維持した。既存店の客数は8.7%増、客単価は5.1%増とバランスの取れた成長を確保している。特に6月の梅雨時期を除き、各月で2ケタ前後の伸びを記録しており、安定した需要拡大が続いた。店舗数も毎月微増し、4月の308店から8月の314店へと拡大したことが全社売上の押し上げにつながった。

 前期(2024年4月~2025年3月)の推移と比較しても、今期の成長率は上振れしており、特に8月は既存店・全店ともに昨年を大きく上回った。既存店売上の堅調さに加え、FC店舗を含む出店戦略の進展が寄与している。大戸屋は「大戸屋ごはん処」事業を中心に収益拡大を続けており、今後も客数増と単価上昇の双方を取り込みながら、業績の安定成長を目指す姿勢を鮮明にした。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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