魁力屋、8月度売上11.5億円で増収、既存店売上5.4%増、台湾台南に1号店

■夏の販促企画と限定商品が集客に寄与、増収基調を維持

 ラーメンチェーンの魁力屋<5891>(東証スタンダード)は9月3日、2025年12月期8月度の直営店売上速報を発表した。当月の直営店売上高は11.5億円で前年同月比14.5%増、既存店売上高も同5.4%増と堅調に推移した。客数も前年を上回り、増収基調を維持した。主因は「お子さまラーメン半額祭」や「夏だ!!生ビール祭」などの販促施策に加え、期間限定商品の投入が奏功したことにある。特に「背脂スタミナらぁめん超」の継続販売や「魚貝香る旨塩九条ねぎ雲呑麺」の投入が好評を得た。

 店舗展開では、国内で1店舗を新規出店し、直営・FCを合わせた国内店舗数は172店となった。8月25日には愛知県に直営の「大府店」を開設した。さらに、子会社の台湾魁力屋が8月29日に台南市の新光三越台南小北門店を開業し、海外初進出を果たしたことが大きな動きとなった。台湾市場での初店舗は、今後の海外展開戦略における重要な試金石となる。

 同社は9月にも大阪府、長野県、静岡県で3店舗を新規開業する計画を示した。国内での出店拡大と海外市場への初進出を同時に進めることで、成長加速を図る姿勢を鮮明にしている。足元の売上実績は堅調であり、限定商品の訴求力や販促企画の効果が引き続き業績を支えている。国内外での店舗網拡充が今後の収益成長につながるか注目される。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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