ワールド、8月度国内小売売上2.0%増、既存店は微増、ECと夏物需要が寄与

■「インディヴィ」「アンタイトル」など百貨店ブランドがECで躍進

 ワールド<3612>(東証プライム)は9月3日、2026年2月期8月度の国内小売事業月次売上概況を発表した。国内小売売上は前年同月比2.0%増となり、店舗売上は1.8%増、Eコマース売上は2.7%増といずれも堅調であった。既存店売上も同0.2%増と微増を確保し、休日数が前年より一日多かったことが1.4%程度の押し上げ要因となった。猛暑の影響で夏物商材の販売が底堅く推移したほか、夏素材を用いた秋色商品の販売も後押しとなった。

 販路別では、店舗ではプルオーバーやシャツ、パンツといった軽衣料や中衣料が伸び、ECでは自社サイト「WOS」での高気温対策商品や横断施策が奏功した。外部ECとの連携施策も寄与し、ラクサス連結除外の影響を除いたベースでは8か月ぶりに2桁増を記録した。雑貨ではハンディファンなどの暑さ対策品に加え、キャラクターグッズが好調で、衣料品以外の需要も堅調であった。

 ブランド別では「212キッチン」「ワンズテラス」「ローラアシュレイ」「リサマリ」などが続伸し、百貨店アパレルの主力である「インディヴィ」「アンタイトル」「タケオキクチ」がEC中心に大幅に伸長した。店舗数は2,284店舗で、当月は新規出店4件、退店18件があった。なお、同社は10月3日に2026年2月期第2四半期決算を発表する予定である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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