大和自動車交通、水素タクシー「クラウンFCEV」を試験導入、配車アプリから注文可能

■CO2を排出しないFCEVで環境負荷低減を推進

 大和自動車交通<9082>(東証スタンダード)は9月3日、トヨタ自動車<7203>(東証プライム)が開発した燃料電池自動車「クラウンFCEV」をタクシー車両として東京都内に導入し、試験営業を開始すると発表した。日本で唯一の東証上場タクシー会社として、次世代モビリティを取り入れることで環境負荷低減と持続可能な都市交通の実現を目指す。同社は「和の精神」を理念に掲げており、その中核にある「環境との和」を実践する形で水素タクシー導入を進める。

 クラウンFCEVは走行時にCO2や排気ガスを排出せず、水のみを排出するため、環境負荷低減に直結する。また高級セダンならではの快適性や静粛性を備えており、利用者に質の高い移動体験を提供できることも特徴である。さらに同社は、次世代モビリティの積極的導入を通じてCSRを推進し、社会課題の解決に貢献するとしている。株主や投資家からの信頼向上も見込まれる取り組みと位置づけている。

 利用者はタクシー配車アプリ「S.RIDE」を通じて水素タクシーを指定できる。アプリ内の「TOKYO H2」アイコンから選択する仕組みで、電動リクライニングやマッサージ機能など快適装備を備えた車両を利用可能となる。今回の導入は水素社会実現への実証の一環であり、都市交通の新たな選択肢を広げる動きとして注目される。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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