塩野義製薬とFRONTEO、AIとの会話で「あたまの健康度」を判定する新サービス開始

 塩野義製薬<4507>(東証プライム)とFRONTEO<2158>(東証グロース)は9月3日、AI解析による会話型の「あたまの健康度」判定Webアプリケーション「トークラボKIBIT」を共同開発し提供を開始したと発表。同サービスは、会話中の文脈的つながりや語彙の多様性をAIが解析し、記憶力・言語理解力・情報処理能力を総合的にスコア化するもので、疾病診断を目的とせず、生活者が日常的に自身の状態を把握するセルフチェックツールとして活用できる。スマートフォンからアプリ不要で即時利用可能であり、自然言語処理技術「KIBIT」を基盤とする信頼性の高い仕組みが導入されている。

■「ニッセイみらいのカタチ 認知症保障保険」に付帯し提供予定

 同サービスは2025年10月から日本生命の「ニッセイみらいのカタチ 認知症保障保険(認知症サポートプラス)」の付帯サービスとして提供予定で、ニッセイ情報テクノロジーの「暮らしの脳トレ」と連携し社会実装される。高齢化が進む日本では認知機能低下リスクが高まっており、生活習慣改善による予防が重要視されている。「トークラボKIBIT」は、利用者の健康意識を日常的に喚起し、生活習慣改善や健康寿命の延伸につなげることを狙いとする。

 塩野義製薬はサービス開発・事業構築を担い、FRONTEOはAI解析技術の提供・運用を担当する。サービスは日本と米国で計9件の特許を取得済みで、判定結果に応じた行動変容メッセージも提示する。慶應義塾大学の三村將名誉教授は、超高齢社会における脳健康維持の重要性を指摘し、本サービスが利用者の自発的な健康チェック習慣を促す点を評価している。両社は今後もAIの社会実装を推進し、精神・神経系領域における予防支援の新たな選択肢を提供していくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■地域と共に築いた「鮪解体ショー」で世界一の舞台へ  銚子丸<3075>(東証スタンダード)は、同…
  2. ■速乾・吸水機能を備えたブラ&ショーツ、11月7日から応援購入受付  グンゼ<3002>(東証プラ…
  3. 日産自動車 日産 NISSAN
    ■経営再建計画の一環として保有資産を最適化、20年間の賃貸借契約で本社機能維持  日産自動車<72…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…
  2. ■師走相場は最終レースさながら、勝ち負け分ける「掉尾の一振」に熱視線  師走である。礼節一点張りの…
  3. ■金利環境改善が銀行株に追い風、逆張りの買いも有力視  今週の当コラムは、銀行株に注目することにし…
  4. ■「トリプル安」も怖くない!?逆張りのバリュー株ローテーションからは銀行株になお上値余地  「神風…
  5. ■気温急低下がシーズンストック相場発進を後押し  今週のコラムでは、バリュー株選好の別の買い切り口…
  6. ■「押し」のAI株より「引き」のバリュー株選好で厳冬関連株の先取り買いも一考余地  「押してだめな…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る