アクリート、シンガポールCC社と資本業務提携に基本合意、AIソリューション拡充へ

■音声・顔画像分析技術で高精度予測、企業の意思決定を支援

 アクリート<4395>(東証グロース)は9月4日、シンガポールのCustIntCo Pte Ltd.(CC社)と資本業務提携に向けた基本合意を締結したと発表した。両社はAIを活用した音声・顔画像分析サービス「Insight Genie」を軸に協業を進めており、アクリートは同サービスを自社製品「ANOTHER AI(アナザーアイ)」として販売展開している。今回の提携により、製品強化や販売拡大に向けた共同開発を進め、グローバル市場における存在感を高める方針である。

 同社は「デジタル社会に、基本リアルな絆を」という創業時からのビジョンに加え、「超情報化社会でのキープレイヤーたれ」を掲げ、中期経営計画において新規事業の拡大を推進している。特に音声・顔画像分析を活用したAIソリューションは、独自の音声ベースのリスク評価モデルやデジタルフットプリント分析を組み合わせることで高い予測精度を実現し、顧客の意思決定や業務効率化を支援する。これにより新規顧客の獲得や既存顧客からの収益拡大に資するものと見込んでいる。

 提携の具体的な内容としては、CC社のグローバルネットワークを活用した販路拡大や製品のユーザビリティ向上を目的とする共同開発を予定している。出資比率や株式取得価格などの詳細は未定であり、今後確定次第速やかに開示するとしている。本件が2025年12月期の業績に与える影響については精査中であるが、同社は高付加価値ソリューションの展開を通じて競争力強化と安定成長を実現するとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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