【株式市場】前場の日経平均は310円高、自動車関税の引き下げなど好感され幅広く買いが波及

◆日経平均は4万2890円85銭(310円58銭高)、TOPIXは3091.08ポイント(10.91ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は10億2886万株

 9月5日(金)前場の東京株式市場は、早朝にトランプ大統領が日本車の自動車関税の引き下げを含む日米関税の大統領令に署名したと伝わり、トヨタ<7203>(東証プライム)などの自動車株が一斉高となり、裾野の広い自動車産業への朗報とあって幅広く買いが波及した。三井物産<8031>(東証プライム)は高値を更新し日本郵船<9101>(東証プライム)は高値に接近。また、米半導体大手ブロードコムの決算が想定を上回ったとされ、半導体関連株もキオクシアHD<285A>(東証プライム)などが高い。日経平均は朝寄り後に640円高(4万3220円)まで上げ、半導体株などにダレる銘柄が見られたことなどで次第に上げ幅を縮め、前引けは310円高だった。

 日本コンクリート<5269>(東証プライム)が一段高となり引き続き国土強靭化や老朽化インフラ対策の来年度予算への期待など旺盛。マルマエ<6264>(東証プライム)は米ブロードコムの好決算など好感され高値更新。ファインシンター<5994>(東証スタンダード)はPBR(株価純資産倍率)低すぎて対策期待のところに自動車関税の下げが加わり連日大幅高。情報戦略テクノ<155A>(東証グロース)は自社株買いなど好感され急反発。

 東証プライム市場の出来高概算は10億2886万株、売買代金は2兆2980億円。プライム上場1619銘柄のうち、値上がり銘柄数は928銘柄、値下がり銘柄数は614銘柄。

 東証33業種別指数は22業種が値上がりし、精密機器、鉄鋼、ゴム製品、卸売り、海運、繊維製品、非鉄金属、機械、ガラス土石、鉱業、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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