インフォマート、「BtoBプラットフォーム規格書」20周年、食の安心・安全を支えるクラウド基盤

■食品表示法や健康志向の高まりを背景に業界で普及

 インフォマート<2492>(東証プライム)は9月9日、商品規格書クラウドサービス「BtoBプラットフォーム規格書」が20周年を迎えたと発表した。同サービスは、食品の名称や原材料、アレルギー、栄養成分などの情報を統一フォーマットでデジタル管理する仕組みであり、食品メーカーや外食企業が消費者へ正確な情報を提供する基盤となってきた。2004年に設立された「フード業界トレーサビリティ協議会」での標準化検討を経て、2005年に「FOODS信頼ネット」として提供を開始し、その後名称を改めて発展してきた。

 20年間でサービスは進化を遂げ、現在はアレルギー表示に特化したベーシック版と、詳細な原材料や添加物、製造品質まで管理できるプレミアム版を展開している。さらに農林水産省補助事業で策定されたPITS標準フォームにも対応し、食品業界の幅広いニーズに応えてきた。2025年6月末時点で、食品メーカー8,990社、卸企業706社、外食などの買い手企業1,036社が利用し、商品規格書掲載数は166万件を超えている。こうした普及の背景には、食品表示法の施行や健康志向の高まりに伴う正確な情報提供の需要がある。

 インフォマートは、1万社を超える企業に利用される同サービスを通じ、業務効率化やコスト削減を実現するとともに、食品業界全体の「食の安心・安全」に寄与してきた。20周年に際してJFEシステムズ、ジャパン・インフォレックス、東京システムハウス、エフシージー総合研究所などの連携企業から祝意が寄せられ、システム連携の強化や情報精度向上への期待が示された。同社は今後も食品業界の効率化と正確な情報流通に貢献し、さらなる価値向上を目指すとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■歯周病の進行抑制に向け、老廃物除去と免疫調整の2軸で研究  ライオン<4912>(東証プライム)…
  2. ■バリア性能と印刷適性を両立、2030年までに10億円売上目指す  大日本印刷<7912>(東証プ…
  3. ■胃がん・大腸がん対策で「Train the Trainerプログラム」を展開  オリンパス<77…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  2. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…
  3. ■金先物相場を背景に産金株が収益拡大の余地を示す  東京市場では金価格の上昇を背景に産金株が年初来…
  4. ■大統領の交渉術が金融市場を左右し投資家心理に波及  米国のトランプ大統領は、ギリシャ神話に登場す…
  5. ■価格改定効果に加え9月以降の値上げで業績上乗せが期待される銘柄  今週の当コラムは、9月に価格改…
  6. ■9月1日に値上げラッシュの食品株は日銀バトルで小緩んでも株高持続性  まさに「パウエル・プット」…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る