バルカー、田原工場稼働で国内最大級のタンク生産拠点始動、半導体産業支える拠点

■東アジア需要に対応、国内外の供給網を再強化

 バルカー<7995>(東証プライム)は8月6日、100%子会社である株式会社バルカーミカワフロンテック(VMF)が愛知県田原市に建設したフッ素樹脂ライニングタンクの一貫生産工場「田原工場」の本格稼働を開始したと発表した。同工場は国内最大級の規模で、半導体製造に不可欠な高純度薬液の貯蔵・搬送に用いるタンクを製造する拠点となる。最新鋭設備と独自技術の融合により、高いクリーン性と耐薬品性を実現し、「世界一クリーンなタンク」の供給を目指す。

 田原工場の稼働により、これまで台湾工場が担っていた中核機能に加え、日本国内においてもフッ素樹脂ライニングタンクの供給能力を大幅に強化する。特に東アジア地域で進む半導体新工場の建設ラッシュに対応する体制を整えた。これにより、グローバルな供給網の安定化と、国内回帰による需要増にも応える。

 VMFは、地元・三河地域との連携を重視し、地域発の産業として国際展開を進める姿勢を示している。「Made in Mikawa」の製品として、世界各地の先端半導体工場での活用を見据え、持続的な成長と地域貢献の両立を掲げている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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