
■「固体水素貯蔵システム」などモビリティ、エネルギー市場への展開を進める
巴工業<6309>(東証プライム)は9月11日、出直りを強めて始まり、取引開始後は1713円(17円高)まで上げて株式分割を考慮した上場来の高値1735円(2025年9月8日、9日)に迫っている。遠心分離機の世界的大手だが、「第24回国際水素・燃料電池展」(H2&FC EXPO[秋]、2025年9月17日~19日、幕張メッセ)で「水素濃度計」「固体水素貯蔵システム」などを展示すると発表済みで、このところは水素関連事業への期待が強い相場との見方がある。
同展では、水素濃度計、固体水素貯蔵システム、プラズマ熱分解システム、小型バイナリー発電装置、水素製造装置などを出展するとしている。このうち、「固体水素貯蔵タンク(MHYT)」(固体水素貯蔵タンクチタン製熱交換器)は、フランスのMincatec Energy社が開発した、常温・低圧(1MPaG以下)で高密度に水素を貯蔵できる革新的な先進技術で、安全・高エネルギー密度で利用できる次世代型水素貯蔵システム。巴工業は同社の公式パートナーとして、日本国内の産業、モビリティ、エネルギー市場への展開を進めて行くとしている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)