
■複雑なエンジニアリングタスクを長時間自律処理、開発者の負担を軽減
米OpenAIは9月15日、開発支援AI「Codex」の大規模アップデートを発表した。新モデル「GPT―5―Codex」を導入し、コードレビューやリファクタリングなど現実のソフトウェア開発に対応する能力を強化した。従来のGPT―5と比較して、バグ検出精度や複雑なタスクの遂行能力が向上し、クラウド環境やIDE、CLIを通じて利用できる。特に大規模なリファクタリングやテスト生成では、長時間の自律的な処理が可能となり、開発者の業務負荷軽減と生産性向上に寄与することを狙う。
同社は4月のCLI公開、5月のWeb版提供以来、Codexを進化させてきた。今回の刷新では、ChatGPTアカウントを通じた統合体験を提供し、ローカルとクラウドの環境をシームレスに切り替え可能にした。CLIやIDE拡張機能の改良により、画像添付や設計コンテキストの共有が容易になり、進捗管理や外部ツール連携も可能となった。クラウド基盤ではタスク完了時間を大幅に短縮し、自動セットアップや依存関係の取得機能を備え、より効率的な開発環境を整備している。
さらに、コードレビュー機能を搭載し、重大な欠陥を自動検出してチームの出荷前品質を担保する仕組みを導入した。実運用では人間のレビュー前に多数の不具合を発見し、開発プロセスの信頼性を高めている。教育・ビジネス・エンタープライズ各プランに提供され、利用規模に応じて柔軟に拡張可能とした。今後はAPI経由での提供も予定しており、同社は「より安全で信頼できるコーディングパートナー」としての進化を継続する方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)