アクセルスペースホールディングス、農水省入札を落札、筆ポリゴン効率化手法を調査・開発

■農地区画情報更新の新手法開発業務を受注

 アクセルスペースホールディングス<402A>(東証グロース)は9月19日、連結子会社のアクセルスペースが農林水産省の一般競争入札で「令和7年度行政記録情報等を活用した筆ポリゴン更新効率化手法の調査・開発業務」を落札したと発表した。落札金額は税抜2200万円で、履行期間は契約締結日から2026年2月10日までを予定している。発注機関は農林水産省大臣官房統計部で、筆ポリゴンと呼ばれる農地一筆ごとの区画情報の更新効率化を目的とする。

 従来、筆ポリゴンの更新作業は人工衛星画像との目視照合に依存しており、多大な労力とコストを要していた。今回の業務は、行政記録情報や人工衛星画像のAI解析を活用することで、より効率的かつ低コストな更新手法の調査・開発に取り組む点が特徴である。同社は小型衛星技術を生かし、地理空間データの利活用を拡大させる狙いがある。

 なお、この案件は同社が8月13日に公表した2026年5月期通期業績予想にすでに織り込み済みであり、現時点で業績予想の修正は予定されていない。今回の落札は、行政分野における衛星データ活用の実用化を推し進める一歩と位置づけられる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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