エーアイ、非上場株式売却で特別利益5000万円計上、東証スタンダード市場への区分変更を申請

■政策保有株式の見直しで資産効率向上、2026年3月期業績に反映

 エーアイ<4388>(東証グロース)は9月19日、特別利益の計上と東京証券取引所スタンダード市場への市場区分変更申請を発表した。同社は政策保有株式の見直しを進め、資産効率の改善と財務体質の強化を目的に、保有する非上場株式1銘柄を9月30日に売却することを決定した。これにより、2026年3月期第2四半期(累計)および通期において5000万円の投資有価証券売却益を特別利益として計上する予定である。

 今回の株式売却に伴い、同社は業績予想の修正が必要と判断された場合には速やかに公表するとしており、透明性を重視した開示姿勢を示している。財務基盤の強化は、同社が進める中長期的な事業成長戦略の一環であり、経営安定性の確保と企業価値向上を狙う動きと位置付けられる。

 さらに同日、同社は東京証券取引所スタンダード市場への変更申請を実施した。2018年にマザーズ市場へ上場後、音声合成技術の高度化やユーザー対応体制の強化、2023年のコエステ社、2024年のフュートレック社の吸収合併など積極的なM&Aを通じて成長を遂げてきた。同社は「声とともに便利で楽しい未来を創造する」を理念に掲げ、音声事業とCRM事業の二軸で新領域を開拓し、持続的成長とガバナンス強化を進めるとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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