
■再エネ活用と働き方改革で持続可能な研究環境構築
商船三井<9104>(東証プライム)は8月4日、技術研究所(神奈川県川崎市)の大規模リノベーションを実施したと発表した。今回の改修では、サステナビリティと職場環境の快適性を両立させる未来型研究拠点への進化を目指し、「環境への配慮」と「快適な職場環境」を二本柱に、多面的な施策を導入した。新設されたゼロエミッション会議室では、太陽光による電力供給により完全カーボンフリーを実現し、将来的には非常用電源としての活用も視野に入れる。
職場環境の改善では、音響効果を取り入れた空間設計や、自然を感じられる曲線的なエントランスデザイン、静脈認証によるセキュリティ強化、タブレット受付による来客対応の省力化が図られた。また、五大洋をテーマとした会議室や、グループの価値観を体現した「MOL CHARTS」階段など、創造性と一体感を醸成する仕掛けも取り入れられている。
このリノベーションは、同社グループの環境ビジョン「2.2」に基づく「クリーンエネルギーの導入」の一環であり、研究と技術、働き方の各側面において持続可能な体制づくりを進めるもの。商船三井は今後も、総合海運企業グループとして、サステナブルかつ戦略的な取り組みを通じて社会のニーズに応えていく方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)