スポーツフィールド、リンドスポーツを子会社化、7億2200万円で全株取得し事業拡大へ

■M&A戦略を加速、スポーツ産業でのシナジー創出狙う

 スポーツフィールド<7080>(東証グロース)は9月19日、スポーツ用品企画販売を手掛けるリンドスポーツの全株式を取得し、子会社化すると発表した。取得株式数は200株で、取得価額は665百万円、アドバイザリー費用等を含めた総額は7億2200万円となる。株式譲渡実行日は10月1日を予定している。今回の子会社化は、「日本を代表するスポーツカンパニーへの飛躍」を掲げる同社の経営ビジョン実現に向けたM&A戦略の一環であり、事業拡大とグループ価値向上を狙うものだ。

 リンドスポーツは1994年に設立され、30年以上にわたりスポーツ用品の企画・販売事業を展開してきた。特にプロチームや全国の学校との取引実績が豊富で、顧客ネットワークは広範に及ぶ。2024年8月期の業績は、売上高13億9700万円、営業利益9400万円、純利益6000万円を計上し、堅調な収益基盤を持つ。同社は資本金2000万円、純資産8億1900万円を有し、財務体質も安定している。従来、スポーツフィールドとの間には採用支援やスポンサーサービスにおける軽微な取引関係が存在していた。

 スポーツフィールドは今回の子会社化により、競技生活を支える用品供給と就職支援を一体で提供できる体制を強化する。これにより、アスリートや教育機関に対するサービスの幅を拡げ、同社グループの成長基盤を固めることを目指す。今後、業績への影響は精査中であるが、必要に応じて速やかに開示するとしている。今回のM&Aは、スポーツ産業におけるシナジー創出と企業価値向上に直結する取り組みと位置付けられる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  2. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  3. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  4. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  5. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…
  6. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る