イトーキ、村田製作所本社に「Data Trekking」導入、働き方の可視化を共同検証

■センサデータと従業員調査を統合、コミュニケーション量とコンディションを分析

 イトーキ<7972>(東証プライム)は9月30日、村田製作所<6981>(東証プライム)本社オフィスにおいてオフィスデータ分析サービス「Data Trekking(データトレッキング)」を導入し、共同検証を行った事例を発表した。同取り組みは、村田製作所が従業員増加に伴うオフィス改修にあわせて導入したもので、温湿度やCO₂濃度、音圧などの環境データと従業員の位置情報やパフォーマンス調査結果を組み合わせ、オフィス内のコミュニケーション量と働きやすさの関係を可視化することを目的とした。

 共同検証では、村田製作所のセンサデータプラットフォーム「Pifaa」で取得した環境データを基盤に、イトーキの「Workers Trail」や「Performance Trail」による従業員データを掛け合わせ、統合的な分析を実施した。特に音圧を会話発生の指標と位置づけ、エリア別のコミュニケーション量を把握。年代別にみたコンディションスコアの違いやオフィス改善の着眼点を数値として示し、従来は定性的に捉えられてきた働きやすさを科学的に分析する新たなアプローチを提示した。

 イトーキは今後も「Data Trekking」を通じて、オフィス空間や働き方の改善を多面的に支援するとしている。同社はオフィス家具や空間デザイン、働き方コンサルティングに加え、空間DXや外部デザイナーとの協業など幅広い事業を展開しており、今回の事例はデータドリブンな働き方改革の可能性を示すものとなった。プロジェクトの詳細は同社ウェブサイトで公開されている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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