加賀電子は上場来高値圏で底堅い、約半月もみあう間に移動平均が追いつき過熱感やわらぐ

■業績は好調、自社株買いと消却の効果も徐々に発現の様子

 加賀電子<8154>(東証プライム)は9月30日、小動きだが底堅い値動きの相場となり、3580円(15円高)まで上げる場面を見せて約半月前につけた事実上の上場来高値3640円に迫っている。8月上旬に発表した四半期決算や業績予想の増額修正、自社株買い、消却などを受けて上げピッチを強め、ここ半月は高値もみあいだが、もみあう間に75日移動平均などの移動平均が日々の株価に追いつく形で接近し、過熱感が和らいできた。再び好業績などを買いやすい状況になってきたと見られている。

 8月8日に東証の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)経由で発行済株式総数(自己株式を除く)の9.4%に相当する491万7400株の自社株買いを実施。これによって取得した株式を18日付で消却した。このため株式市場での流通量や株式価値が向上した。今期・26年3月期の連結業績予想は、売上高を5月に開示した前回予想比8.3%増の5740億円(前期比では4.8%増)の見込みに見直し、営業利益は同4.3%上回る240億円(同1.7%増)の見込みに、親会社株主に帰属する当期純利益は同46.7%上回る242億円(同41.7%増)の見込みに見直した。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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